マーケティング部

タイヤのヘラクレス / 株式会社相広タイヤ商会

このタイヤで     
道を拓いていく人がいる限り。

株式会社相広タイヤ商会(以下、相広タイヤ)は、埼玉県川越市でタイヤ専門店として1956年に創業。豊富な経験と実績で、商用車用のタイヤ・ホイールの販売・交換を行っている。また、ネットショップ「タイヤ&ホイール ヘラクレス」を運営し、全国発送にも対応。今回、受賞したマーケティング部は、3名のスタッフで構成され、主にネットショップの対応を中心に、商品の受注・発注、サイトの改善、電話対応、商談、メーカーとの交渉、店舗のキャンペーン、SNS運営、YouTube動画の撮影・編集及び管理など、その業務は多岐にわたる。7年前にネットショップを開設した当時は、専務取締役の相原広明さんが一人で運営していたが、現在のチーム体制へと成長を遂げ、飛躍的なサービスの向上へとつながった。

「楽しい」じゃなくて、「おもしろい」を。

3年前に入社した平澤さんは、現在、自社サイトの運営の他、広報活動を担当し、各種SNSの運営を行う。自社の公式YouTubeチャンネル「タイヤアカデミーPresented by AIHIRO」では、監督としてその全てを取りまとめている。
「企画から構成、撮影に使うタイヤの手配などの準備、撮影後のカット編集までやっています。目的は、動画を観てくださったお客様に有益な情報をお伝えすること。タイヤは安い買い物じゃないので、やっぱり買って失敗したくない、損したくないという気持ちがあると思うんです。メーカーの情報だけではわからないところを、動画を通じて提供する。また、啓蒙活動としての役割もあると思っています。タイヤがこうなると危ないよ、とか。『安心・安全』を提供することも役割ではないか、と。そういった点でも、『楽しい』じゃなくて、『おもしろい』動画を目指しています。動画を観て、お店に来ていただけたら嬉しいですね」

デザインすること、それが自分の接客。

Nさんは、相広タイヤに入社して4年になる。フリーランスのグラフィックデザイナーとして活動しており、相広タイヤでは、店頭のPOPや、会社紹介・商品紹介などの印刷媒体からWebデザイン全般、また動画編集なども行っている。
「自分は、ここでは黒子に徹していて、相原専務の『ブランドはこうしていこう』というものに応えていく。『どれだけ自分の色を消せるか』を大事にしています。基本的には、メーカーの印象を崩さずに、シンプルに。制作に専念できる環境を作ってもらっていて、電話対応もしないし、接客もしない。デザイナーとして求められていることに応える。それが自分の接客だと思っています」

慎重に慎重を重ねて

入社5年目の髙木さんは、チームの中で最もマルチに業務を担う。店舗の受付業務からキャンペーンの記事作成、Webの情報発信、Web予約・電話対応、また、ネットショップではリーダーとして受注・発注、商品登録、マーケティングにも力を注ぐ。
「タイヤについては全く知識がなく、入社してから学びました。商用車用のタイヤは特に難しくて、旧タイプのトラックだとほんとに適合の可否が難しい。店舗だと実際に確認ができるのですが、ネットショップの場合はそれができないので、イメージと感覚と数字、経験が必要になってきます。不確かな場合は、慎重に慎重を重ね、熟知しているスタッフやメーカーさんなど複数に確認し、総合的に一致したものをご提案するようにしています」

想いは届く

近年の燃料費高騰により、特に西日本への運送費が大きな課題となっていた。そこで、発送拠点となる「デポ」を作ることを髙木さんが提案し、プロジェクトを推進した。
「まず、全国で一番配送料がかかる九州にデポを作ることを考えました。ただ、実際はとても大変でした。商用タイヤは、重く、大きく、重ね積みができない。さらに、ゴム特有の臭いもあるため、配送会社が決まりませんでした。最終的に、西濃運輸さんがこちらの気持ちを汲み取ってくださり、引き受けてくださいました。店頭では見つけられないニッチな商品を必要としている方が全国に沢山いらっしゃること。そんなお客様に適正な価格でお届けしたい。それが私たちの願いでした」
地域の販売店への配慮も重要だったと相原さんは言う。
「タイヤ業界では、そもそもネット販売はタブーという慣習があり、地域の販売店の方にとっては、『価格破壊をされるのでは?』という懸念もあったと思います。ですので、地域で売っているタイヤの市場価格を下回る価格で販売しないという約束を、メーカーの担当者さんにお伝えして、丁寧に進めていきました」
必要としている方に、適正価格で商品を届けたい。その想いが、関わる人々の心を動かした。

問い合わせには、お客様の車にタイヤがマッチするのかどうかを入念に調べ、伝える。擦り切れた資料がそれを物語っている。
商用タイヤ専門店だからこその安心と信頼がある。店頭には、なかなか見かけることのできないレアなタイヤも。

売っているのは「安心・安全」

相広タイヤは、創業から半世紀以上、川越の町でタイヤ専門店として実績を築いてきた。サイトには “いつも親身で優しいタイヤ屋さん”というキャッチコピーが掲げられており、サイズのマッチングなどが特に複雑な商用車用のタイヤでも安心して購入してもらえるよう、問い合わせには懇切丁寧に対応。窓口も電話・FAX・メール・LINEと充実している。熟練のスタッフによる豊富な経験と知識で、軽自動車から大型車、特殊車両まで対応し、これまでに行ったタイヤ交換作業は300,000本以上。商用車用のタイヤを専門に取り扱い、トラックタイヤは、全国一の取り扱い数を誇る。「お客様の命を乗せる車に関すること」。売っているのは、タイヤではなく「安心・安全」だという。

誰かのために

サービス部、営業部長の筋野さんに、チームについて訊いた。
「髙木さんとは、在庫状況などの情報を共有したりコミュニケーションも多いです。彼女は、提案力があって論理的。気が利く人で、夏場は水を持ってきてくれたり、繁忙期は察してヘルプにきてくれたりします。平澤さんには、パソコンで困ったときに相談して、見てもらっています。飄々としていて、どんな業務もミスなくきっちりされる方」

相原さんは、デザイナーのさんの仕事ぶりをこう話す。
「この規模の会社でデザイナーを採用するのは業界的には異例だと思うのですが、必要だと思い募集しました。Nさんは、とにかくコミュニケーション能力がすごく高い。こちらの意図をすぐ汲み取り、要求することに対して、柔軟に対応してくれています」
この2年で、会社の売り上げは大幅増となり、そこにはネットショップの売り上げが大きく貢献していると相原さんは言う。

業界の慣習にとらわれず、チームでチャレンジを選択してきた結果だった。
誰かのために走る、その足元を支えたい。創業からずっと変わらない、その想いを胸に、相広タイヤは今日も道なき道を拓いていく。

RECOMMENDER'S VOICE

いつも一つひとつの業務に誠実かつ丁寧にご対応いただいていることに心から敬意を表します。おかげさまで本当に多くのお客様にご利用いただき、ご満足いただけていると実感しています。今後も業界の既存の商習慣にとらわれず、常に新たな発想で挑戦しつづけていきましょう!いつもありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします!

by 相原 広明(専務取締役)

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伴野 元信

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ネクストスタンダード株式会社は、デザインサーフパンツを企画・輸入販売する会社として2008年に創業。2013年に「SAFS TOKYO」としてブランド展開を開始。2015年に店舗兼ショールームを東京都台東区に開いた。受賞した伴野さんは、ネクストスタンダードの代表取締役。今回、スタッフの総意で代表が推薦される異例のケースとなった。コロナ禍で業績が大幅に下がる中、会社の存続のために、バックヤード業務に挑み、汗を流した。その決断の背景には一体どんな想いがあったのか?

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