ポッキーベア

pocky bear / 株式会社GSD

私たちの笑顔が    
誰かの笑顔に変わるとき。

階段一つでつながるリアルとEC

株式会社GSDは、1987年に子供服店「pocky bear」を山形市にオープンし、ミキハウスをはじめとするブランド子供服のセレクトショップを展開している。品質・素材・デザイン性にこだわりをもち、トレンドアイテムを幅広く取り扱っている。2005年にネット販売を開始し、ネットショップ「pocky bear」を運営。また、海外販売にも力を入れ、2015年には楽天ショップ・オブ・ザ・イヤーの海外販売賞を受賞している。現在は、山形県新庄市で実店舗とEC事業を展開。1階が実店舗、2階がバックヤード兼EC事業部となっている。ECチームは3名で構成されており、それぞれの役割を担いつつ、実店舗での接客にも対応するという、全員が主力のチームだ。

新しい風

pocky bearは、オーナーである長澤さんが、当時ミキハウスの商品を販売したいという想いのもと、メーカーに何十通も手紙を書き、その結果夢が叶って開業。長澤さんの、一人ひとりに寄り添う接客がリピーターを生み、地元の人に愛される店となっていった。
その後、複数の支店を運営するなか、約20年ほど前に「これからの時代はネットだよ」という声を受け、ネット販売の道を開く。当初は、右も左もわからず、頻繁に東京まで通い楽天の勉強会に参加するなどして、ECの知識を得たという。実店舗と並行してEC事業を進めた結果、売上は順調に上がり、海外への販売も行うように。世の中のネット販売の波もあり、業績は絶好調だった。しかし、ここ数年は、メーカーとの価格調整が思うようにいかなくなったことや、ブランド子供服の市場も低迷してきたことにより、売上は伸び悩んでいた。
そんななか、約2年前に武田さんが入社し、その後、今田さんが入社することになった。

長澤 「彼女たちは一番大変なときに入ってきてくれたんです。Z世代の若い子だったら、たくさん吸収して良い方向に進めてくれるんじゃないかって思って、期待して入ってもらいました。もう一度ECを奮い立たせて世の中の波に乗っていけたらという気持ちでした」

pocky bearに新しい風が吹いた瞬間である。長澤さんは、若い二人に可能性を感じ、期待を寄せた。

顔が見えなくても

現在、武田さんは、ネットショップの運営を担当しながら、メルマガの作成などを行っている。前職は全く別の業種だったが、ネット販売に興味があり入社した。
「元々は、子どもとどう接したらいいのかがわからなくて、子供服の知識もなかったので、商品ページ作成をしていてもあまり実感が湧かないというか。でも、商品のことをより知っていくうちに、『子供服ってかわいいな』と思うようになっていきました。あるとき、実店舗で接客をしていて、その『かわいい』をお客さんと共有できたのがとても嬉しくて。ネットショップでも、自分がかわいいと思う“推し”の商品が売れたんです。それが一番最初にやりがいを感じた瞬間でした」
この体験を機に、接客や小さいお子さんへの接し方においても、自身の中で実感が生まれ、大きな変化につながっている。 

今田さんは、経理担当として入社し、1年が経つ。武田さんとは前職が同じだったこともあり、武田さんの紹介で入社に至った。なんでも器用に出来る今田さんは、経理以外にも、電話対応やSNS運営、さらには梱包から発送まで、あらゆるバックヤード業務に携わっている。その中でも、今田さんは、梱包業務に特別な想いを抱いているという。
「たとえば、新生児用の服が売れると、『出産祝いで贈るのかな』とか私も想像したりします。大人と違って、この時期にしか着れないものなので、その時々でいい思い出になるといいな、と。そう想うと、まず最初に『わあ』って喜んでもらえるように、梱包を開けたときの第一印象を大切にしています」
二人ともECチームのスタッフでありながら、実店舗での接客も対応する。その経験が、顔が見えないネットショップでのお客様対応に活きている。

今田さん
仕事が速くて何でもできるマルチプレイヤー。頼もしい存在でスタッフからも厚い信頼を得ている。入社後、自分のさらなる可能性が見え、「意外とこんな仕事もできるんだ、私!」と、自らの新たな一面を知れたという。“距離の近い接客”が好きで、常連さんとの会話にも花が咲く。
武田さん
実店舗での接客ではお客様の評判も良く、売上もどんどん上げる。「物怖じせず何でもやってみることができる人」とオーナーの長澤さん。今田さんとは、仕事のこともプライベートのことも相談し合う仲で、互いの信頼も厚い。二人の関係性の良さは、仕事にも活かされている。
笹原さん
長年の経験と、ママならではの目線を持つ、pocky bearになくてはならない存在。Z世代の二人からも「気を遣わず仕事ができて、とても楽です。平等に接してくれるので、意見も言いやすい」と、確かな信頼関係が窺える。子供服を買うお客様の“幸せなひととき”を誰よりも大切に考えている。

進み続けるpocky bear

笹原さんは、pocky bearのバックオフィスのスタッフとして、またオーナー長澤さんの娘として、これまで23年間、共に走り続けてきた。
「pocky bearができたのは、私が年長さんのときですね。その頃は母が研修などであまり家にいなくて。でもミキハウスなどのブランド品を扱うお洋服屋さんということで誇り高かったです。母の働く姿もかっこいいなと思っていました」
EC事業が始動したのは、笹原さんが入社して5年が経った頃だった。当初は、注文が入っているかどうかもわからないような状態で運営していたが、徐々にシステム化を図り、環境を整えていった。EC業界の流れとともに、事業の浮き沈みはありながらも、この一年は業績も安定。新たな顧客へのアプローチも行えるようになった。その背景には、武田さんと今田さんの働きによるところが大きいという。
「ここまで売上が伸びているのは、二人のおかげです。仕事も、全体的に安定してきているな、と手ごたえも感じています。二人がやってくれているメルマガやインスタから、新規のお客様が増えてきたこともすごく嬉しいです。若いのに考えを持ってやってくれて本当にありがたいです」
二人の、何事にも挑戦する姿勢と、フットワークの軽さが、歴史あるpocky bearに新たな推進力をもたらしている。

世代を超えて生まれる “色”

pocky bearのバックヤードを担う3人に、それぞれの仕事への想いを訊いてみた。

笹原 「いざ自分に子供ができたら、ママさんの立場で、お客様が何を望んでいるのか?を考えられるようになりました。『終始、自分の気持ちになって考えてくれているショップさん』とレビューをいただいて、それがすごく嬉しかったです。これからも、お客様一人ひとりに極力寄り添えたらと思っています」

今田 「3人で『これいいね』とアップした商品が売れてると、『売れてるよ!』と、みんなで喜んでいます。商品の提案以外にも、やりたいことを長澤に相談すると、いつも背中を押してくれて。好きに動かせてくれることが自分たちの成長にもつながっているな、と思います」

武田 「今まで『君たちに任せる』なんて言われたことがなくて。今はすごい任せてくれて、それが嬉しいですね。自分でやっていくうちに、『これができたらお客さんも嬉しいかな、売上につながるかな』って見えるようになってきて。やりたいことは、まだまだたくさんあります!」

お客様の大切な思い出を彩る子供服を、心を込めてお届けする。これまで実店舗で培ってきた「目の前のお客様一人ひとりに寄り添う」ホスピタリティが、新たに加わった若い世代のセンスと融合し、pocky bearをカラフルに彩っていた。創業から変わらずに大切にしてきた、まごころとおもてなしの想いを胸に、これからも進化し続けていく。

RECOMMENDER'S VOICE

「また覗いてみたい」と感じていただけるSHOPを目指すのは勿論のこと、不良品や欠品が出た時の対応に、お客様から「このことがあって逆に良かった!!」と感じていただけるスタッフ達です。楽天の大幅なシステム変更にもスタッフ皆んなで取り組みました。いつもありがとうと思わせてくれるとても頼もしい最高のメンバーです!

by 長澤清美(マネージャー)

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I’m Hungry!

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近藤 奎太朗

こめたつ / 有限会社農産ベストパートナー

有限会社農産ベストパートナーは、熊本県山鹿市に工場とオフィスを構え、ネットショップ「こめたつ」を運営。田んぼの土壌・水・寒暖差などにこだわり、お米マイスターが選び抜いたお米を地元山鹿市を中心に、特別栽培米・自然農法米などの安心安全なお米を全国に届けている。受賞した近藤さんは、最年少でありながらお米の生産工場の工場長として日々汗を流している。穏やかで物腰の柔らかい好青年の近藤さんだが、代表の淵上社長が「負ける」と言うほどの根性と体力があるという。人並外れた仕事への原動力は一体どこから来るのか?

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